日本の読者の皆様、こんにちは。

台湾からの日本文化探求雑誌「秋刀魚」です。秋刀魚第5号スペシャルに、私たちは東北地方の岩手県盛岡広域へ取材に行って、ここで豊かな歴史、文化、風景、民俗芸能、地元料理などのインフォメーションを持ってきました。台湾の読者様も今回の話題に対し、いいフィードバックをくださいました。以下はまとめた日本語バージョンの内容で、日本の皆さまはぜひご意見をお聞かせてください。ありがとうございました。


盛岡の溫度 民芸品


店名:鈴木盛久工房

アドレス:岩手県盛岡市南大通1-6-7

電話番号:019-622-3809

ウェブサイト:suzukimorihisa.com

400年の歴史を持つ「鈴木盛久工房」の「南部鉄器」は鋳物師と釜師が盛岡で主産される砂鉄や岩鉄などの自然資源を利用して作り上げるものだ。歴代の天皇と藩主に好まれた南部鉄器はつい日本の上等茶道具になった。しかし、第二次大戦中は「銑鉄物製造制限規則」が施行され、南部鉄器は大きな打撃を与えられ、衰退してしまった。が、現に伝統的工芸品に指定され、また欧米でも人気が集まった南部鉄器は眩しく光っている。


店名:うるみ工芸 ショールーム

アドレス:岩手県盛岡市中央通二丁目9-23

電話番号:019-654-4615

ウェブサイト:urumi.jp

普段は一般に開放されていない「うるみ工芸」は、千年の歴史を持つ漆器「浄法寺塗」がある。浄法寺塗の起源は、特殊な専用の道具で樹幹に傷をつけ、そこから分泌される漆液を採取し漆器を作るという伝統的な技術である。「漆器と陶器との一番大きな違いは、壊れたり、傷んだりしても補修できる。一生使うことができる器である。」浄法寺塗の茶碗を磨くことによって艶が出ている。時間が経つと上に塗った漆が透明度を増していくだけではなく、下に塗った色が透けて見えてきて艶が出ている。まるで生活の跡を記録しているように、浄法寺塗が静かに輝いている。


店名:蛭子屋 小野染彩所

アドレス:岩手県盛岡市材木町10-16

電話番号:019-652-4116

ウェブサイト:iwate.info.co.jp/ono

創業400年の「蛭子屋 小野染彩所」は型染の技術を完全に保存してきた老舗染物店である。型染は南部藩時代に武家の間に用いられた衣類などの図柄だ。蛭子屋の先祖は御用染め師として、盛岡で藩御用の染物を濯ぎ始めた。この伝統的な図柄を消さないように、蛭子屋のオーナーの小野さんは一生懸命型染を世界の舞台に輝かせる。その上、アジア諸国で布の歴史を探求し、台湾先住民の織物と客家の「藍染」までも収集した。


盛岡の味 郷土料理


店名:肉の米内

アドレス:岩手県盛岡市紺屋町5-16

電話番号:019-624-2967

ウェブサイト:nikunoyonai.com

60年前、冷麺は北朝鮮から盛岡に導入し、最初にラーメンの好きな日本人は納得できないが、冷麺の作り方を直して、だんだん評判になった。盛岡冷麺の特色は焼肉と一緒に食べることで、当地の美食家がお勧めの「肉の米内」は冷麺以外、一番高級な牛筋と牛すねで三日にかかって煮込んだスープも自信いっぱい。冷麺は岩手県の子みたいで、ほかの地方から導入したが、地元の食材と自然な資源を使って、新たな食べ方が生み出した。


店名:白龍 本店

アドレス:岩手県盛岡市内丸5-15

電話番号:019-624-2247

70年前、高階貫勝が中国北部の炸醤麺(ジャージアンミエン)を味わった後、屋台を始め、日本人の舌に合うようにアレンジをし、また「白龍(パイロン)」という中国風の名を付けた。現在、炸醤麺はもう「盛岡三大麺」の一種類になった。その味はすごくおいしいわけではないけど、食べると幸せを感じられるその不思議な魅力が60年間を経っても変わらない。食べ終わったら、「鶏蛋湯(チータンタン)」をつくりましょう。器に少しソースを残し、卵を割り入れ、茹で汁を注いでかき混ぜて、鶏蛋湯が出来上がり!


店名:東家 本店

アドレス:手県盛岡市中ノ橋通1-8-3

電話番号:019-622-2252

ウェブサイト:wankosoba-azumaya.co.jp

お客様がお椀をもって、給仕さんが「じゃんじゃん」と言いながら次のそばを入れてくれる。もし食べ終えたとき早くお椀に蓋をしなかったら、そばは次々と供されるというのは「わんこそば」の食べ方である。「東家」は1907に盛岡で創立し、五代伝承を続ける古いお店である。東家は盛岡ならではのわんこ蕎麦屋になろうとして、そばを食べやすくて、食べ続けたいにしするために、そばを小分けにして、お客様に堪能できるように工夫を凝らしている。


店名:菊の司酒造

アドレス:岩手県盛岡市紺屋町4-20

電話番号:019-624-1311

ウェブサイト:kikunotsukasa.jp

「菊の司酒造」は盛岡で指折りの酒蔵である。六代目から酒造業を始めてから今日までの第十五代目で、社長の平井滋が南部酒の造りに努力を尽くしている。酒造りに肝心なのは水質。菊の司酒造の水は大体酒蔵の後ろにある中津川から取り入れ、そのきれいな水が優れた清酒に不可欠なもの。伝えてきた技術で辛さの中に甘味のある清酒を醸造するのは、中津川の育ちに対するの報いである。


盛岡の年月 文化遺產


歴史と自然な資源の豊かな盛岡は、東北三大城跡の「盛岡城跡」から、五百羅漢の前で静座できる「報恩寺」、独自で佇んでいる「一本桜」、命の弱さを感じる黒溶岩まで、全ては時間の名残、貴重である遺跡。古い建築や老店舗や定期市などを歩い、懐かしい雰囲気を感じられ、あるいは東北の手作り市を散策して盛岡の地方書誌「てくり」を味わおう。

盛岡城跡

八幡宮

報恩寺 五百羅漢


盛岡の窗 自然風景


世間を離れて独自で佇んでいる「一本桜」

月面を歩くように「燒走り熔岩」


無料散策!盛岡街巡り



岩手山に敬意を払おう!盛り上がる四日間の盛岡さんさ踊り

東北六魂祭の一つとして、「さんさ踊り」は毎年の八月に盛岡市に盛大に行われる。さんさ踊りのパレードに参加する人数は三万人に超え、また太鼓パレードも「世界一の太鼓大パレード」でギネス世界記録に登録された。400年の年月を経ったこの伝統祭りは、最初は単に神を祭るために行われた。今は岩手の県民意識を象徴するだけでなく、文化伝承の重要なイベントである。「見る、知る、参加する、楽しむ!」というテーマで、来客の皆さんが東北祭りの魅力を堪能できるように期待する。


Text=陳 頤華/Photo=Seki Ryuta

(詳しくは「サンマ」第五号スベシャル「東北へ出発!時空の旅」を見てください)